ゆっくりしていってね!!!
「ぜーったい、逆の方が手っ取り早かったのに」
「それはそうなんだろうけど……」
謎の光によって両手を頭上でベッドのフレームにくくりつけられているエースがぶーたれる。
その通りだけれど仕方ないのだ。この部屋がどちらかが拘束された上でセックスしないと出られない部屋(※なおどちらが拘束されるかはランダムで決定)なのだから。
エースも何を言ったところで無駄とわかっていても文句の一つもこぼしたくなるだろう。
「えーっと……その、準備するね」
「……ん」
どんなに彼が不服に感じていようが、エースはこんな状態なので動けない。だから私が行動するしかなくて。エースのおなかの辺りに跨がる。
恋人の彼とは今までも数え切れないぐらい、えっちしてきたけれど、いつもエース任せだ。そんな状態で私、ちゃんと用意できるんだろうか。不安はあれどブレザーの上着を脱ぎ捨てる。
ブラウスのボタンを全部外した後、もそもそと肌着の中へと手を忍ばせた。それからホックを取りブラを緩ませた状態で胸に触れる。
「ちゃんと脱いでよ」
見せずに愛撫し始めたところ、案の定クレームがエースから飛んできたけど首を横に振って断固拒否。
だって、自分で、それもこんな明るいところで、ただでさえ恥ずかしいことをエースに見られながらしないといけないのだ。この位は大目に見てほしい。
何十回と見られている以上、今更感はある。あと下に関しては全て脱がなきゃいけないってわかってる。だとしてもそれはそれ、これはこれ!
エースの手を思い出しながら胸をまさぐる。不満げな顔をしたまま、エースはもぞもぞうごめく私の胸元を眺めて。あまりに見つめてくるものだから、じっと向けられた彼の視線が肌着の下まで届いているような錯覚に襲われ、身悶えてしまう。
「ひぅ、や、エース、だめっ」
「お前の準備手伝ってるだけなんだけど」
エースは腕こそ縛られているが他は全部自由だ。なので足の力を使って、彼は固くなってる下半身を私のお尻に押しつけてくる。こんなことなら、もっと下の方に乗るんだった。
彼のちょっかいに胸をいじっていた手がつい止まる。
胸を触っていたのもちょっとはあるだろうけど、それ以上にこんなにも彼の興奮をアピールされては私も変な気持ちになってしまって。
エースのベルトを緩めて、大きくなった彼の熱を取り出す。勢いよく飛び出たそれは天井に向かって反り立ち、準備万端といったご様子。
続けて私もスラックスと下着を脱ぐと、お互いの一番濡れた粘膜を触れ合わせて。ぬちと音が鳴ったところでエースからストップがかかった。
「慣らしてないのに入んないでしょ」
「いっぱい濡れてるから大丈夫だよ……たぶん」
「無理だって。お前ちっちゃいんだから。彼女、怪我させるの嫌なんだけど……しょーがないな。オレの顔の上、跨がって」
「えっ」
「手使えないから口でする、ほら早く」
されたことないけど、絶対それ恥ずかしいやつ。ただでさえ下すっぽんぽんで恥ずかしいのに、これ以上なんて。やだやだと全力でごねる私に「いいから」とエースは急かす。
エースの言い分を無視して強引に入れようとしたところで彼は下半身の力だけでうまいこと避けるんだろう。彼の器用さと私の経験値の低さからして。どうやっても失敗する未来しか考えられなかった。
全く引いてくれる気配のないエースに泣きそうになりながらも、おそるおそる彼の口元に跨がる。
「ん、んぅ……」
れろぉ、と伸ばされた舌に秘部を舐め上げられる。思わず腰を引きそうになったけど、ここで逃げたら後が怖い。だからエースに体重をかけないよう気を付けつつ、体勢をキープして。
ぬるついたやわらかいものが不規則に私の中を出し入れされる。くすぐるようにして中をほぐされ、ぐずぐずになっていく。
彼が高い鼻を陰核に擦り付けてきたり、わざと音を立てるようにして愛液を啜られたり。私のせいでエースの綺麗な顔が汚れるのにとんでもない罪悪感を覚えた。
エースがもういいかなと漏らす頃にはすっかり私はできあがっていて。それでもがくがくの足をなんとか動かして、彼の熱の上に溶かされた秘部を持ってくる。
そして先端が埋まると後は自重で簡単にずぶずぶと根元まで飲み込んでしまった。
目の前がちかちかする。もう快感でまともに動ける気がしなかった。でも、私が頑張らないとエースが気持ちよくなれない。ぺたと彼の腹筋の上に手を置く。腰を上げようとしたところで名前を呼ばれた。
「、前後に動ける?」
「いける、けど……それじゃエースが気持ちよくない、から」
「そこは大丈夫だから。お前が気持ちいいように動いて、どうにでもするから」
エースの言葉を信じて、前後に腰を揺らす。一番奥にエースの先端がぴったりハマったまま、捏ねるような形になって信じられないぐらいの快感がビリビリと全身に走った。
彼は私が腰を動かしたのと逆の方へ動く。それによって内壁と彼の熱が押し当たり擦れて、たまらなく気持ちいい。
あんまりにも感じすぎたせいで、そのうち動けなくなってエースの上で倒れ込んでしまう。ならば私が回復して動くのを再開するより先にエースが下から突き上げて。
あっという間に絶頂を迎えた私は中のエースをぎゅうぎゅうと締め付ける。どぷ、と最奥に熱が放たれて、その感覚に私はまた体を震わせた。
「えー、す」
「ん、おつかれさま」
条件を満たしたからだろう。腕の拘束から解放されたエースが起き上がって私にキスしてくる。
そして唇を合わせたまま、押し倒された。もう部屋から出られるけど、別にすぐ出る必要はないのは経験上わかっている。
恋人達のイチャラブ応援してえな〜〜〜〜〜!!!!!!という(推しカプの)恋愛脳厄介お節介妖精のしわざで、私達がこういったトンチキ部屋に閉じ込められたのは一回や二回じゃないので。
シャツをめくりあげられ、胸を晒される。さっき見せなかったことを根に持っているのか、胸をぐにぐにいじりながらエースは腰を揺らす。
いじわる、とこぼした私は彼の背じゃなくシーツを掴む。じゃあ今度はきっと指を絡めるようにして握り込んでくることだろう。縛るより縛られたい自分は早速シーツから私の指をほどこうとする彼の手に胸を高鳴らせた。