昼に良母が加わるだけ
オレの元彼女兼現嫁は初めての時こそ処女逆レしてきたが、恥ずかしがり屋でウブな女の子だった。
ウブな女の子は処女逆レしねーよってツッコミはごもっとも。だけどこれにはそれなりに深いわけがあるのだ。
あの時のは文字通り正気じゃなかった。何せサキュバス化の呪いを受けていたのだから。
幸いが受けた呪いはそれ自体が古くなっていたので、当時から好きな相手だったオレだけに向けられていた。あとこれは後で知ったんだけど、加えてオレに対する真実の愛が呪いを更に弱めていたから、その程度で済んだらしい。
だが、本来の効力を発揮していたら、処女だろうが男ならば手当たり次第襲うことになっていただろう。両思いで本当に良かった!!!
その事件をきっかけでオレ達は付き合い始めたのだけれど、既にセックスしたにも関わらずはハグにもキスにも照れていて。そんな風に恥ずかしがりながらも嬉しそうに、はにかむのが可愛い女の子だったのだ。
「えーす……♡」
そんな彼女は今、暗がりの夫婦の寝室にて、仰向けで寝転がるオレの上へ、目にハートを浮かべた状態で跨がっている。
あの時と違ってツノも尻尾も生えてない。身に付けているのはイマイチ刺さらなかったスリングショットじゃなくて、オレの好みド真ん中の赤いセクシーランジェリー。表情はあの時みたいにオレのこと大好き♡ってわかる、すごいエロい顔で。
一応色んな部分が異なるはずなのに、どうにもあの時のことを思い起こさせる状態だ。それもそのはず。
恋人になった後、オレはもういっぱいのことを抱いた。好き好きと言ってくれるのが嬉しくて、恥じらう姿がもう可愛くて可愛くて、あと色々情緒乱されることもあり、とにかくトロトロのぐちゃぐちゃにした。
その結果がこの、昼はオレのことが大好きな一途で清楚な嫁、夜はオレとのセックス大好きドスケベサキュバス奥さんである(なおたまに朝から出現する)丸っきりオレのせいだけど後悔も反省もない、だってエロくて可愛いし!!
「えーす、私頑張るから、えっちしてもいい……?」
何もせずにいたのなら、は頼りなく扇情的な薄布一枚でしか遮られていない秘部をスリスリとオレの股間に擦り付けてくる。不安そうな表情に対して、やってることは大胆なんだよな。控えめに言っても最高だわ。
いいよと許可すれば、こんな状況とは思えないようなやわらかい笑みを見せる。オレの既に固くなり始めているそれとの対比がひどい。
オレの上に乗ったまま上半身を屈ませて、ちゅっちゅっと軽いキスを何度も彼女はくり返す。それだけじゃ足りなかったんだろう。深く口付ける為にぴったりとオレに身を寄せてきた。
密着した慎ましやかなの胸、そのやわらかさの中に尖った感触がある。キスに夢中になっているはオレがそこへ手を伸ばしたのに気付いてなくて、だからか、きゅっと摘まんだ瞬間いつもより大きく反応していた。
「あっ♡ あっ♡ えーす、それ、だめぇ……♡」
「えー? オレとしてはお前が気持ちよさそうだから続けたいんだけど」
気持ちよすぎて頑張れなくなるからNOを出されているのはわかってる。それでもオレは固くなった彼女の乳首を布越しにしつこくコリコリといじめる。
このままじゃオレのペースに飲まれてしまうと悟ったのか。はオレのパジャマのズボンから準備万端になっているそれを取り出した。
すぐにいじるのかと思えば、何もせずじっと見つめられる。せめてなんか言ってくんない? どうにか足で隠したくてもが乗っているのでそれは叶わない。
「そんなまじまじ見られたら恥ずかしいんだけど」
「えーすの方が私のいっぱい見てるでしょ……だから、しかえし♡」
彼女の細い指が亀頭を意地悪な手付きでくすぐる。そんな技、どこで覚えてきたのか。
のことを気持ち良くさせるのは好きだけど、オレが喘ぐはめになるのは嫌だ。だからエロいことは教えても、あまり奉仕系については仕込んでない。なので自分で調べてきたんだろうなと思う。
健気な彼女は自分もエースにしてあげたいって考えてるっぽいから。個人的にはその気持ちだけでいいんだけど。まあたまにはちょっとぐらい、の好きにさせてやるべきかな。
剥き出しになった熱をやわらかい手のひらが緩く握り込む。そしてオレの顔をじっと見つめながら上下に扱く。慎重になっているのか動き自体は物足りないくらいだけど、触っているのがだからこそ興奮してしまう。
ただ無駄打ちさせるつもりはないらしい。快感を与えるだけで絶頂にはほど遠い段階でパッと手が離される。はたして次は何が来るのか、妙な高揚感が顔を出す。
もう濡れすぎて下着として正しく機能してないショーツだけども、セックスの小道具としては役目が残っていたようで。前のリボンをほどくと股のところの布がパカッと開く。大事なところ丸見えじゃん、やっば。
正にセックスする為のランジェリーなんだと思い知らされて、そんなのをが自主的に着用してる事実でバカみたいに興奮してる。
「んっ、ふ、ぅ」
「へー、、自分で慣らしちゃうんだ♡」
「だって、えーす、見たいって、前言ってた、から」
「うん。最高の眺めだわ、もっと見せて」
オレに見せつけるようには自分の指で中を慣らし始める。
すっかりオレのせいで開発されているわりに反応が鈍いのは自分でしているからなんだろうか。オレが触った時の反応が良すぎるだけかもしれないけど。
オレのことを考えてオナニーしてたと初めての時にカミングアウトされたんだけど、それ聞いてまた見てえな〜〜とずっと思ってた。何度もおねがいだってしたけど、これまでは「恥ずかしいから許して」って断られてたんだよね。
だけど今こうしてリクエストに応えてくれてるのは、やっと決心がついたのか。それとも何かある……?
そうやってこの絶景を堪能しながら考え事をしているうちに充分ほぐれたらしい。ぺたんとオレのふとももの上に座り込む。はからずのおなかにオレの育ちきったそれが添えられている状態。
オレが上になってる体勢だったら「オレのここまで入るんだけどわかる?」とか意識させるんだけどな〜。つーか改めて見るとってばこの小さいおなかでよく全部受け入れてるな。めちゃくちゃエロくない?
「……えーす、あのね」
ぺと、とが自分のお腹を手で押さえる。彼女の手のひらから覆いきれなかった怪しいピンクの光が漏れ出していた。
光源である紋様は初めての時もっと際どい位置にあった淫紋によく似てるけど、効果はまったく違う。あれは発情を促す為のもので、これはオレが学生時代に刻んだ避妊魔法だ。
初めての時は夢だと思ってたのと、その次の両思いわからせに関しては直前までいっぱい出してたのと怒りの勢いでそのまましちゃったんだけど。
それからはちゃんとゴム着けてたんだよ。最初こそアレだったけど、男として最低限のマナーだし。
でもサキュバス化の影響っていうか後遺症で、が中出しじゃないと満足できない体質になっちゃってたんだよな。それ知った時のオレの情緒はとんでもないことになった。一番多感な年頃になんつーもんをぶち込むんだって話。
と、はちゃめちゃメンタルにされながらも、なんとか必死で避妊魔法習得しようとしたんだけどさ。身に付く直前でピル飲み始めた宣言された時もやばかった。こんなん性癖めちゃくちゃになるわ。
まあ最終的にピルより手間がかからないのと、定期的なメンテナンスさえしていればピルよりも確実ってことで避妊魔法を適用したんだけど。
「これ、外してほしい」
「……欲しいの?」
「うん、エースの赤ちゃん欲しいから」
ほんのり赤い顔でお願いしてきた彼女に、ちょっと恥ずかしさをごまかせる言い回しができるよう誘導したけど、はハッキリと言葉にした。
それで納得がいった。このおねだりの為にあんな大胆になってたんだって。
本当のことを言うとオレもそろそろ切りだそうかと考えていたから、ここまで彼女が頑張る必要はなかったんだけど、せっかくの美味しい状況をわざわざ潰す真似はしない。
お願いされた通り魔法を解除する。それに嬉しそうな顔をする。できるようになっただけで、まだできたわけじゃないんだけど……まあオレ達の仲を考えたら、のおなかが膨らむまでそんなに時間はかからないだろう。
「んっ、は、ぅ♡」
が腰を上げて、秘部とオレの先端を擦りつける。先走りで滑るのか、入り口をなぞるばかりでもどかしい。それでも根気強く待っていれば、ちゅぷと先端が中に埋まった。
彼女の腰を両手で支えて挿入しやすいように誘導すれば、はゆっくりと飲み込んでいく。全部彼女の体に収まって、自分のそれが見えなくなった。
馴染ませてからの方が気持ちいいと教え込んだからか、はたまたちょっとした休憩なのか。入れてからしばらくはじっとしていて。大きく息を吐いてゆっくりと上下に動き始めた。
ぐちゅぐちゅと空気を含んだ愛液がいやらしい音を立てる。上手、と褒めればきゅっと締め付けてくる中がいじらしくてたまらない。
「えーす、きもちいい?」
「そりゃね。すっげー気持ちいい」
幸せそうに笑うがとにかく可愛くて、思わずキスしたくなる。も同じ気持ちだったらしく自分から屈んで唇を合わせてきた。
舌を絡めるオレに応えようと彼女は力を抜く。信頼して身を任せてくれるのがわかって、すごく愛おしく感じた。キスに集中してるんだろう、そのせいで腰の動きが止まっていても気にならない。もう繋がってるだけで胸がいっぱいになる。
もっと性欲って抗えないもんだと思ってたんだけど、が与えてくれる幸福感には敵わない。
唇を離すとが動くのを再開する。キスで濡れたおかげか。さっきよりもスムーズに動かせるようになっていて、下りてきた子宮の入り口がノックするたび吸い付いてくる。
片方の手はサポートに徹したまま、もう片方の手での胸を愛撫する。小ぶりでも女の子特有のやわらかさがあって最高の触り心地だ。ぷくりと膨らみきった赤色がまた欲情をそそる。
「あっ、あっ、あっ♡」
「ん、……」
「きもちいいっ♡ きもちいいよぉっ♡ えーす、あっ♡ んんっ♡」
だんだん激しさを増す動きに射精感が高まっていく。一番奥に出したい。とっさに突き上げてしまいそうな自分を抑えて、ぎゅうとの体を強く抱きしめる。
「えーす、すき、すきっ、だいすきっ♡」
言葉だけじゃなくて瞳でもはオレへの好意を訴えかける。胸の奥が熱くなって、溢れた愛おしさのまま何度目かわからないキスをする。
オレが引き寄せたせいで、ぐりっと奥に先端がめり込んだ。瞬間、びくびくとは体を震わせて。その絶頂から来る締め付けにつられるがまま、彼女の中に欲を吐き出した。
どくどくと脈打つ感覚がなかなか収まらない。ようやく落ち着いた頃、ふと下を見れば入りきらなかった白濁が接合部から溢れていた。興奮してたからって出し過ぎでしょ、子作りにはもってこいかもだけど。
抱きしめあいながら、お互い荒い息を整える。唇を寄せれば、当たり前のようには受け入れてくれた。
「次はオレがしてもいい?」
「うん。お願い……サキュバス化してた時はもっとできたのになあ」
的にはもう少し頑張りたかったようだが、どうも腰が立たなくなってしまったらしい。ちょっぴり残念そうにしている。
そういえばあの時は一晩中絞られたんだよなあ。あれはあれでエロかったけども。
「オレはされるがままより、する方が好きだから。この位でちょうどいいでしょ」
繋がったまま、彼女を後ろに押し倒す。やっぱりこの体勢の方がしっくりくる。屈み込んでキスをして。
今だけのオレの専用サキュバスは、数年後には子供たちの優しいお母さんに変わってるんだろうな。でも好きで、大好きで、そんな彼女との間に生まれてきた子供なら当然で。オレも可愛い子供たちの大好きなパパになれるよう頑張らないと。
指を絡めるように固く彼女と手を結ぶ。ぎゅっと握り返してくれる彼女に、照れるけども「好きだよ、」と囁いて。オレは大事なものが増えた少し先の未来を瞼の裏に描いた。