えっちな彼女は好きですか?
中学生で初体験を済ませる子はおそらく少数派だと思う。でも私の友達はこぞってその少数派で、未経験の私には理解できない世界という名のリアル猥談を聞かされてきた。
そしてどの子も揃って「初体験は痛い」と言うものだから、いつの間にか私は性行為に対して恐怖心を抱くようになっていて。
「あ、あのエース、私、いきなり最後までするの、怖くて」
それから異世界トリップというトンデモ事件を経て私にも彼氏ができ、いざ迎えた初体験。エースに触られるのは気持ちよかった。私の小さな胸でもたくさん興奮してくれるのが嬉しかった。
でもいざショーツを脱がされる段階で、友人達の発言をふと思い出してしまった私はムードも考えずにそれを口にしてしまっていた。お尻にはエースの固くなった膨らみが当たっていて、普通に考えればもう止まれる段階では無かっただろう。
けど訴える私がひどく青ざめていたばっかりにエースは中断してくれて「もし答えたくないから無理に言わなくていいんだけど」と、性行為に何かトラウマがあるのか確認された。
トラウマなんてたいそうなものではない。こんな面倒くさい女じゃ嫌がられるのではと怯えて答えられずにいれば、エースはただぎゅっと抱きしめてくれた。あ、これなんかアカン誤解生んでる気がする!と慌てて伝えたところ、意外にもエースはあっさり納得していた。
彼は元より生牡蠣が嫌いだけども、生牡蠣に当たってのたうち回る親族の姿を見てなおさら苦手になったらしい。その経験からなんとなく今のお前の気持ちはわからなくもない、とのこと。牡蠣というか貝類の食中毒はキツいからなあ……。
「じゃあ今日は触るだけな」
そう言ってキスしてきたエースは、本当にその日は最後までしなかった。
というかあれから三ヶ月近く経った今もずっと触るだけで挿入まで至ってない。私もエースに触ったり、口でご奉仕させてもらったりとか進歩はあったけど。エースは意外と我慢強いタイプらしい。
私の勝手でこんなにも我慢を強いているのにエースはずっと優しい。最初から変わらず、いつも気持ちよくて。いや違うな、器用なエースは回数を重ねるごとに上達するものだから、どんどん快感を得るようになってる。彼が私の体を知ったり、私自身が開発されてるのもあるんだろう。
と、数え切れないぐらい触り合いを続けてきた結果、当初の恐怖心はもはや存在しなかった。正直なところ、もうエースに抱いてほしいと思ってる。でも自分のせいでこんな事になっているのに、私から切り出していいものなんだろうか。
悩みながらも、ベッドで待っているだろうエースの為にも私はシャワーの蛇口をキュッと締めた。
◇
「えーす……♡」
キスだけでふにゃふにゃになっているを見下ろす。最初の頃、緊張しすぎてガチガチとぎこちなかった姿を思い出して、随分進歩したなと調教が順調であることを密かに喜んだ。
最後まで至っていないとはいえ、もう何度も見て触れて。それでも未だ恥ずかしいらしい。彼女のパジャマのボタンを外していくオレにはもじもじと落ち着かない様子を見せる。
他人に合わせるのは面倒くさい。だからこんなにも長い期間のペースに合わせていることに自分でも驚いている。たぶん普段はがオレに合わせてくれているからたまにはという妥協と、それ以上に意外と楽しいことになるかもという可能性に賭けた結果だ。勝敗は言うまでもない。
「ふ、ぅ♡」
先端を避けるようにして緩く胸をさする。膨らみばかりを可愛がっていればは物欲しげな視線を向けてきた。いつもはもっと焦らすところだけど、今日の本命はこの後。
というわけでご希望通り早々に乳首を摘まむ。不意打ちだったせいか、小さな悲鳴のような喘ぎがから漏れた。
文化の違いというやつなのか、はこっちの世界の女の子に比べて性的なことに消極的だったりする。いやオレ童貞だから推測でしかないんだけどね。
でも今みたいに感じているのを隠そうとするのはオレの世界では考えられない。あと頑張って隠そうとしてるけど隠し切れてないのがめちゃくちゃクる。
「まだ胸しか触ってないのに、もうこっちどろどろじゃん」
しばらく胸をいじった後、彼女のズボンとショーツも剥ぎ取って。広げた彼女の足の間は既に濡れそぼってひくひくと震えている。すっかり見慣れた光景だけど、何度見ても生唾を飲む込んでしまう。今すぐ触りたい衝動に駆られつつも見るだけに留めた。
すりすりと彼女のやわらかいおなかを撫でる。最初の頃のはぷにぷにだから触らないでと言ってたけど、むしろ男にはないその感触がたまらないんだよね。どうにかして味わいたくて、じゃあいっそ性感帯として目覚めさせようと頑張った。
おかげでこの通り、触り続けてもオレのなすがまま。前は揉んでもくすぐったがるだけだったけど、今のは嫌がるどころかこの通りぽわわーっと何とも気持ちよさそうな顔をしている。
少し手の位置を下げて、恥骨の辺りを軽く押す。円を描くようにマッサージすればは両足を擦り合せていた。はふはふと息を上げてる姿が可愛くて、それからもっといじめたくなる。
秘部に触られたいんだろうけど、あえて足の付け根を優しく擦る。えーす、と切羽詰まった声でオレを呼ぶに手の動きはそのままに言葉は返さない。まだ欲望より理性とか恥じらいが勝ってるんだろう。
目で訴えかけてくる姿にぐっと来つつも、ほだされてやるほどオレは甘くない。ただここで消費するのは違う。だから宣言なしに溶けきった中へと指を差し込む。
「あぁっ♡」
「オレの指、スルッて入ったんだけど。それにぎゅうぎゅう締め付けてくるし……のえっち♡」
ほぐれた中はぬるぬるで、の表情は快感に満ちていた。言葉に加えて、わざと大きな音が立つように指を動かしての羞恥心を煽る。
はわりといじめられるの好きっぽい。今だって「言わないで」なんて零してるけど中は喜んでますとばかりに締め付けてる。好きな子にはちょっと意地悪したくなるオレとは相性抜群じゃね? ……なんてね。
知り尽くした彼女の弱い所ばかりを何度も押し込む。それには感じ入った泣き声をあげて身を震わせていた。もうイきそうなんだろう、シーツを掴む彼女の指先は白くなるほど握り込まれている。イっていいよと囁きながら陰核を押しつぶせば、の体が大きく跳ねた。
これまで重ねてきた愛撫だけの日々にはすっかり躾けられて。まだびくびく震えている中を更に責めれば、またもやはイってしまったようだった。こんな風にまだ初めてだってことを忘れるぐらい、えっちな女の子になっている。
正直オレもう限界なんだけど、あとちょっと粘ったらの方からおねだりしてくれそうだなって。一応怖がるへの気遣いもあるんだけど、もはや意地になってる。
「ぁああっ♡ えーす、らめっ♡ またイっ……え……?」
イく直前に指を引き抜けば泣きそうな顔ではオレを見る。自分でやっておいてかわいそーと思う、でもそれ以上に興奮でゾクゾクと背筋が震えた。
はどうしてこんなことになってるか、わかんないだろう。意識せずとも口角が上がる。
「だめなんでしょ? オレ、お前が嫌がる事はしたくないし」
半分嘘で、半分ホント。だってが本気で嫌がることはしたくないのは本当だし。
もちろん今は違うってわかってる。でもが欲しいって言うまで再開しない。お前もいいかげん限界でしょ。そろそろ言ってよ、オレが欲しいって。
もしが我慢しちゃったり、口にしたのが「イきたい」なら失敗だ。神様、神様、カントクセー様なんて心の中で祈りながらの言葉を待つ。顔を真っ赤にしたはぎゅっとオレの服を握った。
「え、ーしゅ、ほし、い……」
「何が欲しいわけ?」
及第点は越えた。でも欲張ってつい聞き返せば、の目尻に涙が溜まる。
……ちょっといじめすぎたか。ここらで切り上げようとしたその時、の手がオレのズボンの膨らみへと触れた。
「えーすの、これ、ほしいよぉ……♡」
想定以上の成果にブチンと何かが切れる音が脳内で響く。張り詰めていたそれはきっと手加減するのに必要だったんだろうけど。おねだりされたんだから、しょうがない。
うん、オレの勝ちってことで。不安げにオレを見るにニンマリ、とびきりの笑みを浮かべる。
「よくできました♡」
◇
「ふぁあッ♡ えーしゅ♡ らめっ♡ らめぇっ♡」
「今日が初めてなのにの中、すっかりオレの形覚えちゃったな♡」
彼の言うとおり、エースの熱を受け入れたのは今日が初めてで、数時間前まで処女だったはずなのに。私の中はすっかり彼の熱に馴染んでしまっていた。
三ヶ月かけて開発されてきた体は痛みなんて全く感じなくて、ただただ快楽を拾い上げて。もう何回イったかわからない。間違いなく彼の数倍は上回っていることだけは確かだ。
ゴムが切れちゃうからこれで最後とエースは言っていたけれど、もし残っていたら昼まで抱かれていたのかもしれない。なにせ三ヶ月も待ってもらったわけだし。それでも私は今みたいに悦ぶだけなんだろうな。
「さっきからずーっとイきっぱなしじゃん。そんな気持ちいい?」
「あぅ♡ きもちいい♡ きもちよすぎてこわいよぉ♡ あっ♡ イく、またイっちゃう♡」
「ん、いっぱいヨくなれてエラいな」
ぎゅっとエースに手を握り込まれる。それで安心してしまう私はどこまで単純なんだろう。涙と唾液でびちゃびちゃになってる顔は絶対可愛くないのに、そんな私を見る彼の表情は優しくて、でも興奮を隠し切れていなかった。
彼とバッチリ視線が合った状態でイってしまう。ひどく恥ずかしいのに、その羞恥心すら快感に置き換わってしまって。
「えーしゅ♡ すき、すきっ♡」
欲望のまま、一番言いたいことを口にする。もうまともに喋れてないけど何とか伝えた私の唇をエースが塞ぐ。腰を打ち付けられながら、ちゅうと舌を吸われて全身が震えた。
私の中の深い所をとんとん叩かれるたびに体が跳ねて頭が痺れて。ぎゅうとエースに縋り付く。次第に律動が早まるのを感じていれば、私の事を強く抱き返しながらエースが短くうめいた。
おなかの奥でエースの熱が痙攣している。彼もイったのだと実感しながら、私を包みこむエースのぬくもりにまどろんでいった。
◇
「だ、だって、私、初めてなのに……あんなえっちなの……」
セックスこそ切り上げたものの、が目を覚ましたらイチャイチャしようとしていたオレの目論見は、起きた彼女がシーツのみのむしになって出てこないというトラブルでおじゃんになってしまった。
それでも何とかなだめすかして、こうして話を聞くまでには持ってこれたんだけど……。シーツから唯一出てきた彼女の顔は真っ赤っかだった。
どうやら的には初体験にも関わらず何回戦にも至ってしまったのが不満らしい。まあちょっとオレもはしゃぎすぎた感は否めないかな〜とは思う。でもオレだっていっぱい我慢したわけだし。
には悪いけど、もうおあずけされる気はない。だからどうにかしてオレとのセックスが大好きになるように、いわゆる快楽堕ち目指そうと心に決めたその時だった。
「初めてなのに、あんなえっちに乱れちゃうなんて、エースに引かれちゃうって」
「……は?」
「自分があんないらやしかったなんて恥ずかしい。えっちすぎる女とか、いやでしょ……?」
つまりはセックスの回数に怒ってるわけじゃなくて、昨晩の自分の感じっぷりを恥ずかしがってるだけ……?
あー、どうやらオレとの世界では大きく考え方が違うらしい。そうだよな、お前の世界だと感じてるのを隠すのを良しとしてるもんな。でも考えてほしい、お前をそんな体にしたのはオレでしょーが。
「むしろ大好きですけど?!」
色々言いたい事とか、弁解しなきゃいけない事はあるけれど、予想外すぎる発想にキャパシティーを越えたオレはひとまず全力でそれを叫んだ。
back