どうせ明日は腰砕け
「んっ……ん……♡」
どうしてこんな事になっているんだろう。胎内からの緩やかな振動に痺れた頭で思い返す。
最初はいつものじゃれ合いだったはずなのだ。かーんとくせい、と突然後ろからエースが抱きついてきて。肩へ頭をぐりぐり擦り付けてくるのに「随分大きなねこちゃんだね」なんて彼をからかいながら私は笑っていたのに。
きっかけはくすぐったがっていた私のおなかをエースが撫で始めた事だったと思う。すりすりと動く手はどう考えても情事のそれで。怪しい雲行きに身じろぎした私の腹をエースは下から撫で上げた後、ぐっと掴むように押さえて。
、逃げないでよ。そうか、その猫なで声に抵抗を諦めてしまったからこうなってるのか。
「何考えてんの」
「ッあ、う♡」
ずらされた下着の隙間から差し込まれたそれがいきなり奥まで突き上げてくる。突然の衝撃に目の前に星が飛んだ。くらくらと視界が回る。
体勢のせいで動きづらいのだろう。いつもの行為と比べて大人しい腰使いだというのに、的確に弱い所を擦られて普段と同じくらい私は感じ入ってしまっていた。
かくんかくんと足が震える。彼の手が腹を支えていなければ今にも座り込んでしまっていたことだろう。
エースが腰を引くたび、結合部から掻き出された愛液が半端なままの下着を汚す。まあその前からぐちゃぐちゃだったのだけれど。
「ってば」
「みみ、も、と、で、しゃべるの……やめて……」
怒ってるくせに甘ったるい声も、興奮を隠しきれてない熱い吐息も、会話するだけの理性を私から奪っていく。返事をするつもりだったからそうねだったというのに、エースは私の耳に緩く噛みつく。確かに喋るのは止めてるけども。
耳が彼の唾液に塗れるほどにきゅんきゅんと疼く子宮に目眩がする。エースの指が下着のゴムの内側に潜ろうとして、それに気を取られていた所ふーっと耳に息を吹きかけられる。思わぬ刺激に私の体はびくりと跳ねて、軽く絶頂を迎えてしまった。
「言うまで止めないから」
下着の中のエースの指が繋がった箇所をなぞり、くにと陰核を軽く押しつぶす。
——言わせる気もなければ、言ったって止める気もないくせに。そう思いながら彼の宣言に期待してるかのよう、私の胎内はその熱を強く締め付けていた。