やっぱり鞭はいらない
二人なら酷い事にはならないだろうと信頼して内容もわからず了承した結果、お尻を開発される事になって早数ヶ月。
最初は絶対無理だと思っていたのに二人の丁寧な開発の甲斐あって、今や後ろへの挿入ですっかり快楽を拾えるようになっているのだから人生何が起きるかわからない。
後ろに慣れたとはいえ、すぐに男二人を受け入れさせるのは負担を大きくない?というエースの提案でしばらくは練習期間……後ろにエースかデュースを受け入れたまま、前はおもちゃで可愛がられる日が続いて。
そしてようやく納得のいく仕上がりになったらしく、今宵いざ本番を迎えようとしている。
◇
「ぁうっ♡ ふ、あ、あぁ♡」
「そうそう。そのままゆっくり……ん、じょーず」
仰向けになったエースの上に跨がった私は膣口に宛がった彼のそれを飲み込むため、腰を下ろしていく。じわじわと内壁を擦られ広げられていく感覚に身震いする。
根元まで銜え込んだところでエースの体に倒れ込む。まだ震えたままの背中を宥めるようにエースが撫でてくれた。
もう既にきもちよくてしょうがないのだけれど、後ろで待ってくれてるデュースの為にもここでへろへろになってる場合じゃない。息を吸う度にどくどくとおなかの中のエースの脈動を感じとってしまうが、何とか気持ちを落ち着かせようと深呼吸を繰り返す。
「、いけそう?」
「だいじょうぶ」
「ん、じゃあゆっくりするからな。ってことでデュース、続きして良いよ」
「わかった」
さっきからぬちゃぬちゃと後ろから聞こえていたのはデュースがローションを手で捏ねていた音だったらしい。ぬめりを帯びたデュースの指がつぷりと後孔へと差し込まれる。
事前に自分でも下準備はしていたけれど、本来ならば触れるはずの無かった部位だ。また他者の手である事も相まって、どうしても過敏に反応してしまう。敏感な粘膜を行き来する指の感覚に腰が浮きそうになるのをエースに抱きついてどうにかやりすごす。
そんな私を見かねてか、エースがぐっと腰を押さえ込んでくれる。ただそのせいで膣の更に奥深くまでエースの熱が入り込んで、反射的にぎゅうと締め付けてしまった。いきなりのことだったからか、それにエースが小さく唸っていた。
後孔から指が抜かれ、熱の塊が宛がわれる。ほぐされてやわらかくなったそこはちゃんと受け入れることができるだろうけど、この瞬間はいつだって少し怖い。エースに抱きついて衝撃に備えていたならば、ぬぷとデュースの熱の先端が埋め込まれる。
「は、うう」
「……きつい、な」
「、ゆーっくり息吐こうな」
エースに言われた通り、大きく息を吐き出す。それで力が緩むのか、デュースの熱がさっきよりも入り込む。奥へ奥へと内壁をこそぐようにして拡げられていく。
しばらくして、とんと尻たぶにデュースの恥骨が当たった。見えないから分からないけれど、ずっぷりと私の後孔に彼の熱が嵌まってしまっている事だろう。
ひどい圧迫感だ。そりゃそうだろう、前も後ろも隙間無く二人の熱が埋まっているんだから。でもその事実に興奮してか、内壁がきゅうと二人の熱へと絡みつく。苦しいのに、強欲な私の体は二人から愛されていることに悦んでばかりだ。
「……なあ、、動いていい?」
私を抱きしめたまま願ってくるエースの声は明らかに切羽詰まっている。姿こそ見えないけど、荒々しい呼吸からしてきっとデュースも同じ状態なんだろう。
でも私が許さない限りは二人とも我慢してくれると知っている。だからこそ「うん」と返事をして。
「あっ♡ あああ♡ ん、んんぅ〜〜〜〜♡」
「すごい締め付けてくるな、そんなにいいのか?」
二人が律動し始めてすぐさま、バチバチと電流のような快感が体中を駆け巡る。焼き焦げてショートした頭ではただただ気持ちいいということしか認識できない。容量オーバーの快楽にずぶずぶに飲まれて正気でなんていられそうもなかった。
こうして同時に銜え込むのは初めてだからだろう。二人ともいつもより緩やかな腰さばきをしてくれているのに、普段の倍以上の快感が襲いかかってきている。こわい、きもちいい、しんでしまう。その三つがぐちゃぐちゃになった思考回路を占めていた。
「ッあ♡ ふあああ♡ だめ♡ だめぇ♡ しんじゃう、しんじゃう、きもちよすぎてしんじゃうよぉ♡」
もうろくに言葉も話せやしない。膨らんでいくばかりの快感に耐えきれず、咄嗟にぎゅううと目の前のエースの体に縋り付いてしまう。もう抱擁ではなく絞め技ばりに力を込めているものだからきっと痛いだろうにエースは文句一つ言わず唇を重ねてくる。
それに嫉妬しているのか、僕を見ろとばかりにデュースに腸内から子宮を責められる。一際強い刺激に失神しそうになったが、ずっと絶頂に至っている私は気絶する余裕などなかった。
少しずつ早まってきた抽挿に二人の限界を感じ取る。感じすぎて馬鹿になった頭で言える事なんてたった一つだけだ。
「んんんっ♡ えーす♡ でゅー、す♡ だし、て♡ ナカ、にだしてぇ♡」
私のはしたないおねだりに二人とも最奥へと突き立ててくる。びくんと大きく体が跳ね上がって、痙攣する私の内側で熱飛沫が叩き付けられる。どぷどぷと注ぎ込まれる音が体内から響いてくるようだった。
煮えたぎった二人分の熱におなかが溶けてしまいそう。数回にわけて精を吐き出し終えたなら、ぐりぐりと二人して奥へと擦り付けてくる。それ、私弱いのに。
トドメの仕上げを終えて、エースは優しく抱きとめて、デュースは頭を撫でてくる。さっきまでの激しさが嘘のような甘い労りに、私の意識はゆっくりとぼやけていった。
◇
「私、何もできなかったけど……二人とも気持ちよかった?」
さすがにいつもみたく交代せず、一回で今日は終えたみたいだ。目が覚めた時にはすっかり身は清められてて、心配そうに私の顔を覗き込む二人の姿があった。
どこか痛むところはないか、苦しくないか。無理させて悪かった。そんな二人の言葉を嬉しく思いながら、大丈夫と返して。ただふと不安になってそう尋ね返したなら二人とも何とも言えない表情を見せる。
それからぺちとエースが軽く私の額を叩き、デュースは溜め息を吐いて。
「お人好しにもほどがあるでしょ。のそういうとこ、めちゃくちゃ心配だわ……気持ちよかったよ、すごく」
「余計な心配をするのはお前の悪い癖だぞ、。死ぬほど気持ちよかったから安心してくれ」
それに安心した私は精一杯手を広げて二人に抱きつく。突然の事にもかかわらず、二人とも当たり前のように腕を背中へと回してくれた。ああ、幸せだなあ。
「エース、デュース、だいすき」
歪な私の愛を許してくれた二人に心からの言葉を告げる。それに二人は優しく微笑みを返してくれて。
もうきっと自分は二人がいなければ生きていけないんだろうな。そんな私はもはや二人の愛に溺れていくことしかできやしない。でも私もまた二人を溺れさせているのだから、お互い様だ。