Marry Happy End! 02
「ねえ、まま。ぱぱ、どーしたの?」
「うーん、どうしたんだろうね」
「ぱぱだいじょうぶ?」
「……ごめん、ちょっとママのこと充電させて」
「じゅーでんちゅーかぁ」
朝起きてからというもの、夫が背後からべったりくっついて離れない。その光景は子供心にも異様に見えたらしく娘からも心配される始末。
ただ、私にはさっぱりわからないが、エースによく似て察しの良い娘は夫の回答に理解を示して、おもちゃ箱の方へと向かっていった。
充電中とのことだが、何かあったのかと聞いてもエースは答えてくれない。
平日であれば「家事の邪魔だから後でね」と引き剥がしているところだけども、今日は休みなので好きにさせている。
いつものエースなら娘の前ではかっこいいパパとして振る舞うのにこの調子だ。理由はわからずとも弱っているのは確かで。
それに私は エースにくっつかれるのも甘えられるのもまんざらじゃないのだ。
「……ねえ、。オレの事、好き?」
お気に入りのオモチャで遊ぶ娘を眺めてしばらく、か細い声でエースが尋ねてくる。エース、気にしてないように見えたんだけど、もしかして昨晩えっち断ったのが響いてるのかな。でもこればっかりはなあ。
「大好きだよ。私もエースのこと愛してるし、あの子も、この子も、パパのこと大好きだよ」
エースの手を取って私のおなかに宛がう。私のその言動にエースの体が強ばるのがわかった。昨日わかったばかりの存在はちゃんと彼に伝わったらしい。
私に体重を掛けないようにしてエースが後ろからぎゅっと抱きしめてくる。オレも好き。喜びを噛みしめるようにして、エースは小さく呟いた。